アルミケーブル簡易式の説明

このツールでは、以下のアルミケーブル用簡易式を使用して電圧降下を計算しています:

  • 単相2線式・単相3線式: e = (56.5 × L × I) / (1000 × A)
  • 三相3線式: e = (48.9 × L × I) / (1000 × A)
  • 単相3線式・三相4線式(線-中性線間): e = (28.3 × L × I) / (1000 × A)

ここで、e: 電圧降下(V)、L: 電線長さ(m)、I: 電流(A)、A: 電線断面積(mm²)です。

電圧降下率(%) = (電圧降下 / 電圧) × 100

係数の根拠について

本ツールの係数は、一般社団法人日本電線工業会 技術資料第150号「600Vアルミ導体架橋ポリエチレンケーブルの特性及び取扱い」(2017年12月)に記載されたアルミニウムの抵抗率2.826 μΩcm(導電率61% IACS)を基に算出しています。

各係数の導出は以下のとおりです:

  • アルミの抵抗率:2.826 μΩcm = 28.26 Ω·mm²/km ≒ 28.3(単相3線・三相4線 線-中性線間の係数)
  • 単相2線式・単相3線式(線間):往復2線分のため 28.3 × 2 = 56.6 ≒ 56.5
  • 三相3線式:√3倍のため 28.3 × √3 ≒ 48.9

参考:銅ケーブルの簡易式係数(17.8)はJIS C 3001の標準軟銅(導電率97% IACS)から算出しており、アルミの係数は銅の約1.59倍となります。

簡易式の制限と基本式の使用について

この簡易式は概算に適していますが、一定の誤差を含む可能性があります。幹線設計や長距離配線など正確な計算が必要な場合は基本式の使用をお勧めします。基本式では以下の要素を考慮できます:

  • 実測の交流導体抵抗(R)とリアクタンス(X)の値
  • 温度による抵抗の変化
  • 力率

正確な設計や重要な判断が必要な場合は、基本式を用いた計算や専門家の助言を求めることをお勧めします。

免責事項

本ツールの値は一般的な参考値です。実際の製品仕様は製造元や機種によって異なる場合があります。設計や工事の際は、必ず製品の仕様書を確認し、専門家の助言を求めてください。本ツールの使用による損害や問題について、開発者は一切の責任を負いません。