簡易式の説明
このツールでは、以下の簡易式を使用して電圧降下を計算しています:
- 単相2線式・単相3線式: e = (35.6 × L × I) / (1000 × A)
- 三相3線式: e = (30.8 × L × I) / (1000 × A)
- 単相3線式・三相4線式(線-中性線間): e' = (17.8 × L × I) / (1000 × A)
ここで、e: 電圧降下(V)、L: 電線長さ(m)、I: 電流(A)、A: 電線断面積(mm²)です。
電圧降下率(%) = (電圧降下 / 電圧) × 100
導体抵抗について
導体抵抗は、JIS C 3001の標準軟銅で導電率97%として17.8Ω・mm²/kmで算出しています。
簡易式の制限と基本式の使用について
この簡易式は、概算的な電圧降下計算に適していますが、一定の誤差を含む可能性があります。より正確な計算や幹線設計、長距離配線などの複雑な状況では、基本式を使用することをお勧めします。基本式では以下の要素を考慮できます:
- 電線の材質(銅、アルミニウムなど)による抵抗値の違い
- 温度による抵抗の変化
- リアクタンス成分
- 力率
本ツールの計算結果は簡易式に基づく概算値であり、実際の値とは異なる場合があります。正確な電圧降下の計算には、より詳細な要因(電線の材質、温度、周波数など)を考慮する必要があります。
正確な設計や重要な判断が必要な場合は、基本式を用いた計算や専門家の助言を求めることをお勧めします。
免責事項
本ツールの値は一般的な参考値です。実際の製品仕様は製造元や機種によって異なる場合があります。設計や工事の際は、必ず製品の仕様書を確認し、専門家の助言を求めてください。本ツールの使用による損害や問題について、開発者は一切の責任を負いません。